
最近、出張先の伊東に新しくミニシアター「金星シネマ」ができた。
なんと伊東では37年ぶりの映画館らしい。元病院をリノベーションした建物で、上映室はたった16席。でもその小ささが逆に心地よくて、音もスクリーンもしっかりしていて落ち着ける。
若い女性の館長さんが、お父さんと一緒に立ち上げたそうで、空間全体に“映画が好き”という気持ちがあふれていた。
しかも看板犬のわんちゃんが出迎えてくれて、はじめてでもふっと心がゆるむ。
映画のあとにはカフェや地元野菜の直売所にもふらっと立ち寄れて、なんとも良い雰囲気。
観たのは、ジブリの『海がきこえる』。
前から気になってたんだけど、ちょうどサマータイム勤務で早上がりできた日、偶然にもタイミングが合って観ることができた。
しかも初見。
90年代の空気感がとてもよくて、エンディングに流れたあの曲も印象的。
サブスクで見つけたサントラをすぐライブラリに追加してしまった。
ミニシアターって、シネコンみたいな大きな音や最新設備とはまた違う良さがある。
空いてるし、ちょっとマイナーだけど味わい深い映画が観られる。
映画館そのものの雰囲気も好き。まるで誰かのこだわりが詰まった「秘密基地」みたいで、そこにいるだけでワクワクする。
自分の地元・栃木でいうと、ミニシアターといえば宇都宮のヒカリ座が思い浮かぶ。
子どもの頃はドラえもんを観て、中学生の頃はもう無くなってしまったオリオン通り入口のヒカリ座で**エミネム主演の『8mile』**を観た。
懐かしいなぁ。
今はサブスクでどこでも映画が観られる時代だけど、あえて映画館に足を運ぶのもいい。
自分の好みばかりじゃなくて、「たまたま上映してた」映画を観るのも楽しい。
……年会員、なっちゃおうかな。